ふたつの家


今週末はふたつのオープンハウスにお邪魔してきました。

ひとつは大学の同期で、研究室で多くの時間を共に過ごしたモクウの担当物件。
この住宅の仕事が決まったとき、嬉しそうに僕に電話してきてくれたことがすごく嬉しかったな。
あの電話は鮮明に覚えています。


RCの住宅。
ざっくりとした構成 (もちろん良い意味で!) その中に様々な素材・色が散りばめられ、多彩な表情をみせているのに決してうるささを感じさせない、絶妙なバランス。
寝室の床と同レベルで開けられた開口は、一日でどう変化していくんだろうな。
たくさんの発見をもらった。
表面のシンプルなファサードからは想像がつかない多色さがありました。
そして、ところどころにモクの手跡を感じられた。


もうひとつは、高専の研究室の同期が設計した住宅。
(なんと彼の実家!ある意味自邸!)

少し遠くの駐車場に車を止め、建物に向かって歩いていく。
(距離を置いてアプローチすることでその建物が周辺に対してどう映るのかがひとつの楽しみ)
外壁のガルバの色が視界に入ったとき、彼にぴったりな色だなぁと。
外観、内観共にとにかくシンプルにつくられた家でした。
薪ストーブを囲むように生活が展開していく1階フロア。
2階は少し広めに入り込んだベランダがとても効いていて、もうひとつのリビングスペースをとても開放的にしていた。
ベッドと机を置けばちょうど良い大きさとなる心地よい大きさの個室が並んでいて、一人でいる場所と他のスペースとの面積配分の潔さが流石だなと。クロスのアクセントの付け方、洗面台の組み合わせ方、いろんなところで彼の経験値を感じた。


どちらも一緒に学んできた仲間なので、とても刺激を受けました。
今回のふたつの住宅も、先月見学させてもらった後輩の担当物件も、学生時代の彼等の作品で感じたものと同じ良さがどこかしらにあって、あの頃から描き始めていた好み?想い?が自然と作品に含まれていた。やっぱり建築も人なんだなぁと、再確認。


さぁて、俺もいつまでも弱気でいれんよ。

(改めて、Moku、SOMAくん、貴重な機会をありがとうでした!)