岸田まで2.5m

あの夜、白いテレキャスター
あの夜、チェーリーのSG。
あの夜、2.5m先には岸田。そう岸田繁

目の前に広がるはくるりくるりのメンバー4人にドラムはあらきさん。

岸田さんの喉仏を張り出すあの感じ。あの声。
吹く・弾く・ハモル・笑顔、頼もしすぎたファンファン。
楽曲の世界へと目をつむり入り込む省念さん。

それはそれはロッキンオンのアーティスト写真のように。
切り取られた美しい瞬間たち。

あらきさんのドラムで聴いてみたかった「スケベな女の子」
まさか聴けると思わなかった「春風」
「ばらの花」の透明感。
いつも僕に前を向く勇気をくれる「ブレーメン

そしてたくさんの新曲たち。
(唐辛子や山椒的な歌詞を叫んでたのを聴いてなんだか安心)

アンコール。希望を写し出す「ワンダーホーゲル」は楽しくて仕方なかったし、
「ハイウェイ」を聴くとどっかいっちゃいたくなる。
締めの「everybody feel the same」は完全なるライブチューンだったな。

でも今回のあの時間を全部もっていったのは「HOW TO GO」

ズシンズシンと芯をえぐられるかのような重低音。
頭のてっぺんからツマサキまでしびれた。
音源とは全く別モノのスケールだった。あれは宇宙。
これがバンドの生々しさなんだろうな。

興奮して目の前にあるスピーカーの角に頭をぶつけたくなったけど、
仕方なくリズムをとりながら床を思いっきり踏みつけてた。(次の日筋肉痛)

 いつかは想像を超える日が待っているのだろう

2012年6月27日 くるり Heven’s Rock Utunomiya
忘れられない一夜