くるり詩集

くるりの詩集を熟読。

岸田の世界感は自分の想像よりも深く、より人間的であった。

「東京」のどうしようもないもどかしさ「虹」の哀愁感。
あの穏やかな「春風」や「ばらの花」、爽快な「ロックンロール」でさえも喜びの中に悲しさが隠れていた。

「哀しみのなかには喜びの瞬間(JUBILEE)も内包しているのだ」

JUBILEEの解説であるこの言葉が、くるりの歌詞の普遍的なところなのかもしれない。

ちなみに一番意外だったのはハム食べたい。
うーん。全然ギャグなんかじゃなかったのね。

岸田のはじめにの「東京」にまつわるエピソード。
さとまのあと書きがまたいい。

表紙はさすがくるり。怪しさに満ちあふれている。
そんでもって、中身はとても丁寧なつくりになっている。

くるり好きの方は是非。